竜の王国シリーズ

おまけ

Web小説カップルに30の質問 獅苑&里珠 編
(時間は『昼下がりの逃亡』後続編あたりに設定)




1.お二人のお名前と小説の題名、カテゴリをどうぞ。
「里珠です。『竜の王国』シリーズという作品に出ています。異世界恋愛ファンタジーだそうです」
「獅苑。……続編は考えてなかったらしいが、いつのまにかネタが出てきたらしいぞ」


2.お二人の知り合った経緯、元々の関係は?
「私が魔物退治をしているときに助けてくれたのが……獅苑様です。えーと、もともとの関係は……ないですよね」
「……詠真殿も狼牙(ろうが)殿も存じ上げているが」
「え、祖父も父もですか?」
「二人とも騎士たちの間では有名なんだがな……むりやり関係を与えるなら、剣の師の孫娘、だ」


3.お二人の年の差、身長の差はどのくらいですか?
「私が18歳で……」
「俺が21なので本編ではまったく出てきてないが三つ違いだ」
「『女神に贈る竜の宝珠』のときは17歳でした」
「年齢に触れてなくても問題はないと思うが」
「でも、私だけ明らかに年下だなあって、時々思います」
「身長差はちょうど頭ひとつ分くらいか。里珠の頭がちょうど俺の肩の高さに来る」
「話をするとき、すこしだけ大変なんです」


4.それぞれ第一印象を教えてください。
「……ああ、女神というのは確かだな、と思った」
「!? どういう意味ですか? 私は、強い人だなって思いました」


5.告白したのはどちらですか? どんなセリフでしたか?
「獅苑様じゃなかったですか?」
「いやあれはどっちもどっちだろう。里珠も相当なことを言っていたぞ」
「う、そうですか?」


6.それを言った時のお気持ち、聞いた時のお気持ちは?
「最初は、竜族のことに巻き込むとは思ったんだ……里珠に言われた途端にどうでもよくなったというか、何とかなると思ったというか」
「私は嬉しかったです。竜珠の話も含めて、獅苑様の気持ち全部」


7.ぶっちゃけ、他に一番好きな人がいたりしませんか?
「そうすると竜珠の存在の意味がまったくなくなる」
「私も、それはないです」


8.彼、彼女の性格で好きなところはどこですか?
「思い切ったあとの強さは頼もしいと思う」
「えーと、それはどういう意味なんだろうって、思わなくもないんですが……。私が好きなのは、どんなときもみんなのことを考えてるところ、かなあ。魔物退治に行くときにいつも思います」


9.彼、彼女の性格で嫌いなところはどこですか?
「嫌いっていうわけじゃないですけど、心配性なのかなって思います」
「この頃悠那様に影響されて奔放になってきたみたいなんだが……」


10.彼、彼女の外見(仕草や癖を含め)で好き嫌いはありますか?
「背中が大きくてあったかいんです。あとはですね……戦ってるところは、本当に格好いいんですよ、外見とは違うかもしれないけど」
「触り心地が良くて、髪は好きだな」


11.お互いの理想には近いですか、遠いですか?
「父や祖父を見ていたので、強い男の人が素敵だと思ってたんです。でも周りにはそういう人が居なかったから……。ふふ、王国最強の『龍神』ですよ」
「戦うことしか知らないからな、里珠が『守護の女神』でよかったと思ってる。一緒に戦える、という点ではあまり考えたことがなかったが、理想かもしれない」


12.お付き合いはどのくらい続いていますか?
「私が王都に来てから1年経ちますか?」
「そうだな、そのくらいになるな」


13.初デートはどこでしたか? どうでした?
「……魔物退治は、入りませんよね?」
「普通は、入れないんだろうな」
「魔物退治以外で出歩いたことがあまりありません」
「約束を果たすのも先そうだしな……」


14.初キスはどこでですか? どうでした?
「まだしてないですよ?」
「いや、竜珠を持つと色々面倒だから……悪い」


15.ぶっちゃけどこまで行ってますか?
「これも上の質問と同じですよね」
「長の一族と竜珠の姫はその距離感に色々問題があることになってるんだ……竜珠の力に影響するから」
「わかってるから、大丈夫です」


16.一番心に残っているプレゼントは何ですか?
「これはやっぱり竜珠です。それ以上のものはありません」
「特別もらったもの、というのはないんだが……強いて言うならあの弁当だな」
「それは、獅苑様が王都に戻った朝早くに持っていったもののことですか」
「うまかったぞ」


17.恋愛と結婚は同じ線の上にありますか?
「長の一族はそれしかないので」
「私も今はそうですね」


18.お二人の結婚はいつ頃がベストだと思いますか?
「あの、婚約はしてるんですけどね……」
「こればっかりはな、俺たちの気分で決まるものではないし。ただ、下手に竜珠が強くなると今はまずいから……」
「はやく魔物騒ぎが落ち着くといいですね」


19.子供は男女何人欲しいですか?
「一人っ子じゃない方がいいなあって、思いますけど」
「……」
「獅苑様と陛下と桜華様を見ていると、楽しそうじゃないですか。私は一人っ子だったし」
「……善処しよう」


20.お互いのプライベートは守られていますか?
「守ってはいるつもりなんだが……所詮城の中だしな」
「でも、西封だってそんなに守られていませんよ。ご近所どころか隣の集落まで筒抜けなんてこともありますから。それに比べたら守られてますね」
「そうなのか?」


21.どんな喧嘩をしますか? 喧嘩をしたらどうしますか?
「たぶん、喧嘩になってないんです。私が一人で拗ねてるくらいじゃないかなあって。あまり獅苑様を困らせたくもないし」
「先祖代々竜族の男は伴侶に頭があがらないことになってるんだ。大喧嘩っていうのは父のも兄のも含めて見たことがないししたことがない。ただ、いろいろ里珠に我慢させてるんだろうとは思う」


22.彼、彼女はモテますか?
「モテますか?」
「そういう里珠はどうだったんだ。俺よりむしろそういう場面が多かっただろう?」
「うーん、どうなんでしょう。村にいた頃は……なんだか父が威嚇して追い払っていたような気がしなくもないですが。母には、男より武器を振るえる娘はどうなんだって言われたこともありますね、そういえば。あまり男の人に声をかけられた記憶がありません」
「そうか、狼牙殿がな……」
「獅苑様は?」
「目の保養にはなるらしいぞ、城下の話だと。まあ……貴族とか他の国の王子と違って、竜妃になるには条件があるから、そういう話とは無縁だったな。はやく見出してこいと回りはやかましかったが」


23.どこからが浮気だと思いますか?
「うわき?」
「あ、竜の一族にはそういう概念がないんじゃないかと……竜珠って一生ですよね」
「どういう意味だ?」
「浮気って言うのは、本来の恋人とか伴侶に向ける気持ちを、それ以外の人に向けること……です。他の国の王様とか貴族とかは、奥さんがたくさん居たりしますけど……」
「……それを俺に聞く意味は」
「ないですよね」


24.浮気をされたらどうしますか?
「もし気持ちが変わったりしたら、この竜珠、消えたりするんですか?」
「……」
「あの、そんなに嫌そうな顔をしなくても」
「それは俺のことか、それとも里珠の方か?」
「えーと、どちらも?」
「……。俺の場合は気持ちが変わることはないからまったくありえないが、里珠が拒否すればなくなることはあるんじゃないか。そういう妃は聞いたことがないが」
「獅苑様、あくまで質問に対して想像しただけですから……っ!」


25.別れを考えたことはありますか?
「……竜珠を否定するような質問が多い気がするが」
「普通の人たちはそういう心配があったり悩みがあったりするんですよ。竜珠みたいに形がないから」
「そういうものか」
「はい。私は、獅苑様から竜珠のことを聞いても悩んだりしてません。それでも獅苑様の傍にいたいと思いましたから」
「俺は……そうだな。竜珠を預ける前になら、出会ったときから散々考えた。『別れ』ではないけどな」


26.死に別れてしまったらどうしますか?
「……」
「どうした?」
「えーと、たぶんこの質問は若いうちの頃を言ってるんだと思うんですけど……歳をとってからだったら、どうなりますか?」
「年老いたときか?」
「どちらかが先に亡くなるのでしょう? そのときは」
「俺の知ってる限りでしか分からないが……たぶん、それまでの思い出を慰めにするんだろうな。曽祖父も祖母もそうだった。竜珠は妃の死と共に失われる」
「若いうちに亡くなった場合は……」
「それは……わからない。竜珠の姫は竜珠の力で竜族になるから、比較的命は強くなる。ただ、それでも早逝した場合はどうだろうな」
「またお妃を迎えるわけじゃないんですね」
「……新しい竜珠が作れるかどうかは、わからない。だからこそ、竜族は妃を大事にするんだ」


27.生まれ変わっても一緒になりたいですか?
「私でいいなら、是非」
「……今度は竜の一族じゃない方がいい。色々とややこしい」
「じゃあ、私もそのときの獅苑様に釣り合うように生まれたいです」


28.何か一つ思い出を語ってください。
「西封で茶をもらったときにお茶請けを分け合って食べたのが、とても楽しかった」
「獅苑様に迎えられて、飛竜で王都に行ったときに見えた景色が、とても綺麗だったんです」


29.お互いに、愛をささやいてください。
「色々と苦労をかけている。……けれど、片時も心から離れたことはない」
「傍に居られるだけで幸せです。ずっとお慕いしています」



30.最後まで読んでくださった方にひとことどうぞ。
「ありがとうございました」
「裏話のようなものが多くてあまり楽しくなかったかもしれないが……」
「続編の展開にかかるような部分はない、たぶん。だそうですよ」



ありがとうございました!
配布元:Web小説カップルに30の質問
(閉鎖)

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