二人の物語

登場人物紹介




○エルティス・ファン(亜麻色の髪、水色の瞳 17歳)
 神殿都市ルシータ生まれの神殿下働きの少女。同じ日時に生まれたデュエールと共に「神の子」呼ばれ、神託を受けている。精霊たちに愛されており、彼らと心を通じ、その力を借り受けて強大な魔法を使うことが可能。幼い頃、両親を流行り病で亡くしている。

関連人物: リベル・ファン
 五歳違いのエルティスの姉。有能な神官であったが、神官ドラーク・ノベランナーとの婚姻を反対されたため、神官位を捨て、ルシータを出る。現在は麓の村、レンソル在住。 リアーナ・ファン  エルティスの叔母。若くして(17歳)亡くなっている。



○デュエール・ザラート(茶色の髪、緑色の瞳、17歳)
 エルティスと同じくルシータ生まれで、彼女と同じく神託を与えられた「神の子」と呼ばれる。ルシータと他の街との連絡役を務めるため、あまりルシータにいない。魔力をまったく持たないため、魔法を使うことができない。

関連人物: ジュノン・ザラート
 デュエールの父。巫女のいる神殿で料理長を務める。料理は好きだが他の家事はからきし駄目。デュエールが幼い頃に妻を亡くしてからは男手ひとつでデュエールを育て、同じく両親を亡くしたリベル・エルティス姉妹の面倒もよく見ていた。



○カルファクス
 神殿都市ルシータの首長であり、神の声を聞く巫女姫。神からの神託により「神の子」の二人に名前をつけた。


○ミルフィネル
 巫女姫カルファクスの一人娘であり、次代の巫女姫として現在修行中。ひとつ年上のデュエールに惚れている。外見はたおやかで儚い印象を与えるが、気が強くておしゃべり。


○ 犬神(いぬがみ)  ルシータ周辺の森の知的種族を統括する巨大な山犬。魔力の弱くなった世界にあって、人の言葉を解し、話すことの出来る唯一の存在である。デュエールとエルティスを幼い頃から見守ってきた。二人が与えられた神託についても何か知っている様子だが……。


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