悠久の絆

おまけ


Web小説カップルに30の質問



1.お二人のお名前と小説の題名、カテゴリをどうぞ。
「えーと、エルティス・ファンです。片手で足りるくらいだけど、エルって愛称で呼ぶ人もいます」
「デュエール・ザラートです。今のところ一人しかいないけど、愛称はデューです」
「え、嘘。おじさんも愛称で呼ばないの?」
「そう。普通にデュエールって呼ぶよ。ところで質問はまだ全部終わってないけど」
「あ、そうだね。小説の題名は『二人の物語』、続編は『悠久の絆』。カテゴリは……」
「異世界恋愛ファンタジー、って書いた人本人は言ってる」



2.お二人の知り合った経緯、元々の関係は?
「全く同じ日に同じ街で生まれた、っていうのが経緯でいいのかな」
「むしろ<神の子>っていう神託を受けた、の方が合うんじゃないか。元々の関係は幼馴染だよな」
「<アレクルーサ>と<器>、っていうのも関係のうち?」
「うーん、それも元からか……」



3.お二人の年の差、身長の差はどのくらいですか?
「年の差は全然ないよね」
「全く一緒だったらしいしな、生まれるの」
「身長差は……頭ひとつ分ないくらいだね」



4.それぞれ第一印象を教えてください。
「気付いたら一緒にいたから、印象も何もないよね」
「当たり前のように二人でいたからな」



5.告白したのはどちらですか? どんなセリフでしたか?
「どっちも告白してるよね」
「好き、って言ったのは、エルが先」
「うう、そうだった……」
「どんな台詞だったかってのもあるけど」
「また言えっていうのー!? ……続編読んだらわかるので、そちらで確かめてください!」
「……逃げたな」



6.それを言った時のお気持ち、聞いた時のお気持ちは?
「もう二度と会えないと思ったから、素直に言えたんだと思う」
「嬉しかった。けど、何かするつもりだっていうのはわかったから、焦ったかな」



7.ぶっちゃけ、他に一番好きな人がいたりしませんか?
「それはないな。そうじゃなかったら世界中探し回ってでも見つけようだなんて、思わない」
「あたしもそれはない。……そうじゃなかったら、この世界に残ってないと思うから」



8.彼、彼女の性格で好きなところはどこですか?
「好きというか、たまに甘えたがりなのは可愛いなとは思う」
「いつも落ち着いてて動じないところ、すごいなあって憧れる」



9.彼、彼女の性格で嫌いなところはどこですか?
「特にそういうのはないな」
「嫌いというかね、誰にでも優しいからすぐミルフィネル姫に連れ出されちゃったりしてて、そういう時は恨めしかったかも」



10.彼、彼女の外見(仕草や癖を含め)で好き嫌いはありますか?
「昔から見てるから、好き嫌いはないなあ。全部ひっくるめてエルだと思ってるし」
「嫌いなところなんてないけど、あたしが一番好きなのは髪。癖がなくて手触りが良くて気持ちいいんだ。でも本人が無頓着だから、すぐぼさぼさになるんだよ」



11.お互いの理想には近いですか、遠いですか?
「……どうなの、デュー?」
「俺に振るか? 理想も何も、昔からエルだけだと思ってたからそんな風に考えたことないよ」
「それ、けっこうすごい発言だよ……。でも、あたしもない。そもそも比べる相手がいないもんね。限られた人以外あたしを<アレクルーサ>扱いだもの」



12.お付き合いはどのくらい続いていますか?
「生まれたときから?」
「この場合のお付き合いはそっちの意味なのか? まあ、あんまり代わり映えしないけど、再会してからだって一年経ってないか」



13.初デートはどこでしたか? どうでした?
「物心ついたときから二人で遊んでるよね……」
「そもそも二人であらためて出かけるなんてないんじゃないか」
「あ、海を見に行ったのは、それに入るかな」
「ああ、それは入るかもな」
「本物の海を見るのは初めてだったから、感動したよ」
「たぶん質問の意味はそうじゃないと思うけど……。俺はずっと思ってた通りにエルと海を見られたから、やっぱり嬉しかった」



14.初キスはどこでですか? どうでした?
「城の地下牢。しかもエルから」
「しかも、って何? しかもって!?」
「正直びっくりした」
「……あたしもそんなことできるとは思わなかった。ついでにまた会えるとも思わなかった」



15.ぶっちゃけどこまで行ってますか?
「どこまでっていうと……」
「そ、想像にお任せします!」
「そんなに顔を赤くするようなことか?」
「デューはなんでそんな平然としてるのよ!」
「慌ててる方が余計勘ぐられると思うけど……。精霊が恥かしがって逃げるくらい?」
「ああ、もう何で言っちゃうのー!?」
「別にこのくらい大丈夫だって」



16.一番心に残っているプレゼントは何ですか?
「物じゃなくてもいいんだよね」
「?」
「あのね、お土産は要らないから早く帰ってきてって言っちゃったときに、とっても急いで帰ってこようとしてくれてたこと。もらったわけじゃないけど、気持ちが嬉しかったから。もちろんいつも持ってきてくれるお土産だって、外の話だって嬉しかったよ」
「結局その後ごたごたしてただいまとすら言えなかったけどな」
「うん。でも、だから今があるんだよね。デューは?」
「俺は……もう着れなくなってるんだけど、初めて外に仕事に出るときにエルがくれた上着。はおるやつだったけど、十日かかったなんて傷だらけの手で言ってて、あれは大事にしてた」
「そんなにしないうちに背がまた伸びちゃって、微妙に合わなくなっちゃったんだよね」
「今もルシータの家に置いてある。父さんが変な風に片付けてなかったら、ちゃんとしまわれてるはずだけど」



17.恋愛と結婚は同じ線の上にありますか?
「あんまり区別したことない。ずっとエルティスと一緒にいるんだろうと思ってたし、そのつもりだったし」
「あたしもね。そもそもデューがいなかったらそんなことルシータにいてできるのかと思ってたし、考えてみても実感が湧かないんだ。今は二人とも同じ気持ちで一緒にいられるのが嬉しい」



18.お二人の結婚はいつ頃がベストだと思いますか?
「これもなあ……」
「あたしは一緒にいられればそれで今はいいんだけど。でも姉さんとか見てると幸せそうだなとも思うんだ」
「とりあえず、<風見鶏亭>の女将さんとかルオンにはうるさく言われだろうけど、お互いその気になったらでいいと思う」
「あはは、確かに女将さんは言いそうだよね」



19.子供は男女何人欲しいですか?
「こんな質問ばっかり……」
「男女は別にどうでもいいけど、個人的には一人っ子よりは兄弟がいたほうがいい」
「そう?」
「リベルさんとかドラークさんとか、ほとんど兄姉みたいな付き合いだったけど、やっぱり上がいるエルが羨ましかったよ」
「そうだね。あたしも姉さんがいたから支えられてた部分もある気がする」



20.お互いのプライベートは守られていますか?
「ほとんど一緒にいることが多いけど、お互い踏み込まれたくないことはそれなりに守ってるつもりだよ」
「まあ、昔からお互いのことは見てるから、そんなにはないけどな」



21.どんな喧嘩をしますか? 喧嘩をしたらどうしますか?
「喧嘩らしい喧嘩なんて、あんまりしたことないよね」
「というかな、たいていエルが拗ねて口利かないとか、そういうのが多いだけで……」
「……そんなにあった?」
「あった。俺、謝ってるとか機嫌とろうとしてる覚えならたくさんあるし」
「……。デューが怒るのって、見たことないよね、そういえば」
「自分でもはっきり腹が立ったと思ったのはあの一件くらいだな」



22.彼、彼女はモテますか?
「デューはもてるよ。お店に行くとけっこう周りから視線がくるもんね。横にあたしがいようがお構いなし。ルシータにいた時だってミルフィネル姫に好かれてたしね」
「けっこうエルも見られてるんだよな……本人は気付いてないけど。ルシータじゃ、そういう対象に見る奴がいなかったから、自覚ないんだよ」



23.どこからが浮気だと思いますか?
「えーと、あたしのことより別の女の人のことを考えてる時間が多かったら、とか?」
「俺もそんな感じかな」



24.浮気をされたらどうしますか?
「させるつもりはない、っていうのは答としてはいいんだよな」
「つもりがない?」
「今更というかもともとだけどする気もさせる気もないけど」
「えーと、あたしも全く同意見だけど。うーん、駄目。考えてみても、デューの場合浮気じゃなくて本気しかありえないと思うから、どうするかと言われても」
「だからルシータで消えたときあの反応だったのか……」
「え、だって」



25.別れを考えたことはありますか?
「ないね。やっと見つけ出したのに、今更」
「あの王子に捕まってたときのは『別れ』に入るのかな。それ以外はないと思う。ルシータのことは別れる別れない以前の問題だし」



26.死に別れてしまったらどうしますか?
「俺は……せめて相手が死んだってはっきりわからない状況だったら飽きずに探し回ってると思うけど……目の前で、だったらどうだろうな」
「あたしはね、たぶん持ってるこの力でまずは死なせないようにすると思うんだけど、それでも至らなかったら……どうかな」
「ちょっとわからないな。たぶん、追いかけて自分もってことはないと思う。父さんを見てるからかもしれないけど」
「うん、あたしもそれはないと思うんだ。自分が生きてて相手のことずっと忘れなかったら、想ってる限りは存在は残るのかなって、ジュノンおじさん見てると感じる」



27.生まれ変わっても一緒になりたいですか?
「それは身体が朽ちても魂が次に宿る、とかいうやつかなあ?」
「生まれ変わったら、もう俺ではないだろうけど……」
「もしそうだとしても、あたしは一部神様だから、デューと同じ流れを辿るかはわからないね」
「俺たちが生まれて出逢うのは、決められたことじゃないって、犬神は言ってたな」
「いろんなものが絡まった結果だもんね、あたしたち。……でも、たぶんそのときはルシータもないし、<アレクルーサ>も<器>も必要なくなってるけど、何か繋がりがあるなら出会えるといいね」
「それも悪くないかもな」



28.何か一つ思い出を語ってください。
「ほとんど一緒に過ごしてるから、全部、っても思うけど……ひとつだけならやっぱりデューと一緒に海を見たこと。青くて綺麗だったね」
「俺もそれかな。ずっと思ってたことだったから、いつかあの海を見せようって」



29.お互いに、愛をささやいてください。
「……」
「エル?」
「見られてるってわかってるのに、恥かしいよ……って笑うことないでしょう!」
「ごめん」
「せめて遠くから見るくらいにしててね、本当に恥かしいんだから……」
「抱きしめてるくらいなら、精霊たちに見られてても平気なのにな」
「デューはいいよね、どれだけ傍にいたってわかんないもの。けっこう大変なんだよ」
「精霊たちは全然気にしてないんだろ」
「見られてるってわかってる方は気にするの!」
「それはいいけど、だんだん質問から外れてってるぞ」
「……デューから言って。そしたら言うからっ」
「はいはい」


「もう二度と離さないから。これからもずっと一緒にいような」
「ずっと傍にいてね。大好き」



30.最後まで読んでくださった方にひとことどうぞ。
「なんか恥かしい質問ばっかりだった……」
「エルが慌てすぎなんだよ。まずは一言だな」
「うん。ここまで読んでくださってありがとうございます」
「長い本編・続編にもお付き合いありがとうございました」
「今の質問から少しでもあたしたち二人のことわかってもらえたら嬉しいです」


ありがとうございました!
配布元:Web小説カップルに30の質問(閉鎖)


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