―――今はまだ、眠りなさい。優しい、雨音の中で―――……。
1.Side Riesz
降りしきる雨の音は、リースの耳を右から左に抜けていく。叩き付けるほど激しくはなく、だが気づかないほど小降りでもない。それでも、ただ自分の周囲を包み込む音の一つだと思えれば、意識せずに済むほどの、音。
夜になっても雨足が弱まる気配はない。
この調子なら二、三日は降り続けるだろうと宿屋の主人が言っていたと、夕食を持ってきてくれたシャルロットが話してくれた。
デュランはその少し前にうなされて飛び起きてからは、再び眠りに落ちていた。静かな規則正しい呼吸が聞こえてくる。
額を冷やしているタオルをそっと取り除いて、その額に軽く触れてみる。まだ、温かい―――熱い。
(……熱も、ひきませんね……)
あるいは、こうして外から冷やす行為も、意味がないのかもしれない。彼自身の内側で、苦しみと決着がつかない限りは、この熱を呼び起こしているものも、消え去りはしないに違いない。
それでも。
ふっとリースは振り払うように首を横に振ると、タオルを桶に張った水にひたししぼって再び額の上に戻す。
今まで何度も繰り返してきて、そうせずにはいられなくて。ぬるくなりもしないのに、何度もタオルを冷やしてはデュランの額に乗せていた。
―――貴方はどれだけの苦しみと悲しみの中に居るのですか?
考えてみようとする。想いを馳せてみようとする。
大事な人たち―――父親を亡くしたことなら、容易に想像できた。否、想像する必要はなかった。その痛みは、間違いなく彼女の中にある。
敵の手にかかって命を落としたこと、故にその相手を憎む気持ち。これもそう。
けれど、自分自身が存在を奪う引き金をひいたことまでは。
想像できなかった。自分の思考力の限界の遙か先にあった。
辛いでしょうと、貴方の気持ちは判ると、言ってしまうことはできる。
けれど、それは嘘で。本当は、判ることなどできはしないから。彼にとって、ただ気休めにもならない言葉を言うだけの存在にはなりたくなかった。
まだ数分しか経っていないというのに、リースはデュランの額のタオルを取り上げた。それでも、タオルを絞り直すまでの時間は、だんだんと長くなっている気がする。
タオルを桶の水に浸すと、一緒に入れた指先からひんやりとした冷たい感覚が流れ込んできた。ずっと考え込んでぼんやりとしてきた頭が、すっきりと冴えていく。
そうなのだ。デュランの中で、そんな軽い存在でいたくない。
先ほどからリースの頭の中で何度も何度も繰り返されていた疑問。
どうして、槍を投げたのだろう。どうして、デュランを庇って飛び出したりしたのだろう。どうして―――。
暗闇の中を手で探るようなその疑問に一筋の光が投げ込まれたような気がして、リースは勢いよく桶からタオルを取り出した。思い切り力を込めてタオルを絞る。
額の上に水気の少ない冷えたタオルを乗せると、リースはデュランの顔をまじまじと見つめた。
うなされている様子はない。心なしか、頬の赤みも引いてきているようだ。
それはいつの間に生まれた感情だっただろう。
槍を投げたのは、護りたかったからだ。あんな場所で彼を失いたくはなかったから。
デュランにとって自分が軽い存在でいたくないのは、自分にとって彼が決して軽い存在ではないからだ。
静かに雨は降り続いている。けれど、いつの間にかそれはリースの耳から完全に遠ざかっていた。雨が止んだのか、まだ降っているのかわからないほどの静けさの中で、リースは先ほどと同じようにデュランの手当てを繰り返す。
父親を手にかけたという傷を一緒に負おうと思っているわけではない。その傷を自分が癒そうと思っているわけでもない。
何ができるとも思わない。
けれど、今はただ一緒にいたいと、そう思った。
2.Side Duran
それは、音のないただ一瞬の光景。薄暗い洞窟の中で繰り広げられた、まだ鮮明な記憶。
黒耀の騎士が自分から注意を逸らし、仲間達に向かって動き出したことは覚えている。だが、その後がどうしても思い出せない。
彼の意図がわかって、それだけは許せなくて飛び出して……そして自分は一体何をしたのだろう。
すっぽりと抜け落ちた部分をそのままに、デュランの記憶は再生される。
次の瞬間には、あっという間に場面が切り替わっているのだ。目に焼きついたまま決して色褪せない場面。
目に飛び込んでくるのは、黒く光沢を放つ鎧。そして両手で握り締めている愛用の剣。
一振りの剣に全体重をかけデュランが貫いたのは、黒耀の騎士の鎧だった。切っ先に確かにある、不気味な感覚。それが、この悪夢から目覚める合図。
繰り返される衝撃に、再び意識が覚醒しようとしたとき、デュランは誰かの声を聞く。
『……!』
その声は遠く、何を言ったのかは聞き取れない。だが、何故かそれは酷く大事な言葉であるように感じられた。
一瞬にして目が覚める。浅い眠りと急速な覚醒の繰り返し。
目は覚めたもののずっしりと体が重く、デュランは腕を自力で持ち上げることもできなかった。全身が汗ばんでいることには気付いたが、汗をぬぐうこともできない。
ふと、額にひんやりとした感触があることに気付いた。
目は覚めたものの、デュランの意識は朦朧としており、視界はぼんやりとしてまともに辺りを認識することもできない。薄暗い視界に広がるのはどうやら板張りの天井のようだ。
思い通りにならない身体を何とか動かして、ようやく首を横にめぐらせた。ばさ、ともぼた、ともつかない鈍い音がして、額から重みが消える。
視界の先の暗闇の中に、金色の人影があった。焦点の定まらない目でデュランはその影を見つめる。徐々に人影の細部をとらえられるようになってくると、人影が金色に見えたのは、その金色の髪のせいだということに気付いた。
「デュラン、起きたんですか?」
ささやくような声がして、人影が動く。額から落ちたものを取り上げ、しばらくしてまたデュランの額に戻す。おそらくは水で絞ったタオルなのだろう、その冷たい感覚が火照り汗ばんだ身体には酷く心地よかった。
人影がこちらを見つめている。だが、デュランの焦点の合わない目では瞳を合わせることができない。
そうこうしているうちに再びデュランは突然の睡魔に襲われた。沈み込むようにデュランは何度も繰り返された夢の中へ再び飛び込んでいく。
何とか名前を呼びかけようとしたが、ついにその声はデュランの喉から出ることはなかった。
(リース……)
デュランの手からすっかりなじむほどに使い続けた剣が消えた。わずかな間をおいて、遠くから地面に金属がすべる音が聞こえる。
目の前に立つのは全身黒色の鎧に身を包む人物。デュランは再び黒耀の騎士の前に立っていた。
もう何度も見て、次に何が起こるのか、細部まですっかり目に焼きついてしまった光景。
黒耀の騎士が剣を振り上げる。唐突に飛び込んできた槍に、ただならぬ伏兵の存在に気付いた黒耀の騎士は向きを変えて仲間に向かって走り始める。
彼の向かう先には、丸腰で立ち尽くすリースとシャルロット。
危ない、と思ったのは確かだった。一振りで武器を弾き飛ばし、人一人吹っ飛ばすほどの豪剣。それを食らって、無事でいられるはずがない。しかも、―――攻撃を受けるための武器もないのに。
止めようと思って、後を追って飛び出して、そこでデュランの記憶は途切れる―――はずだった。
気付けば自分は再び黒耀の騎士の前に立っているはずなのに、デュランの視線は走り去る黒耀の騎士をまだ追いかけている。これは抜け落ちたはずの記憶だ。
デュランは、ようやく失くした記憶を取り戻そうとしていたのだった。
黒耀の騎士はまだ先にいた。このままではどれだけ全力で走っても間に合わない。
だが、間に合わなければ、目の前でリースとシャルロットは―――。
これ以上どこにも力は入らない気がしたが、デュランはさらに足に力を込めた。次の一瞬、風を切る速度がぐんと上がり、黒耀の騎士との距離が近付く。
普段使わない筋肉にまで力が行き渡ったようだ。あるいはそれまでにリースがかけ続けていた魔法の力なのかもしれない。徐々に黒耀の騎士との距離が縮んでいく。
視界の端に何かが煌めく。それが自分の弾き飛ばされた剣なのだということに気付くと、デュランは走るその速度のまま、手を伸ばした。
それはもう奇跡かもしれなかった。デュランは速度をまったく落とさずに屈みこみ、剣を拾って黒耀の騎士とリースの間に滑り込む。走りながら構えた剣に金属のぶつかる嫌な音が響いて、両手に重みが襲い掛かった。
両手首が悲鳴を上げそうな負荷。剣を飛ばされたときと同じような力だ。だが、デュランは体の重心を低くすると両手に力を込めて剣を弾き返そうとした。
「貴様……」
拮抗する刃の向こうで、黒耀の騎士が唸る。デュラン自身にもわかるほどに先ほどの彼とは様子が違う。
自分の後ろにある存在の暖かさをデュランは確かに感じていた。自分が倒れれば、次は間違いなく彼女が黒耀の騎士の手にかかる。それだけはできない、そんなことは許せなかった。
先ほどまでは抵抗することもできなかった、黒耀の騎士の剣の重さ。徐々に、ぶつかり合う刃がデュランから遠ざかっていく。相手の剣が退いた一瞬の隙で、デュランは剣を振り上げて叫んでいた。
「リースに指一本触れさせるかっ!」
剣を受けながら、黒耀の騎士は一歩退く。体勢を立て直す前に、デュランは再び剣を振るい、敵の剣に向けて叩き込んだ。一歩、二歩、少しずつデュランは前へ進んでいく。
ふっと背中から気配が遠ざかる。後ろにいたリースと離れたのだ。その距離が、すなわちリースと黒耀の騎士との間の距離だ。絶対に近付けない。彼女には決して手出しはさせない。
自分と彼女の距離がどれほどに離れても、自分の後ろに彼女がいることがわかる。彼女から伝わる暖かさは、気配がずいぶん離れても確かにすぐ後ろにあった。
高く上段から振り下ろした剣はやすやすと黒耀の騎士に受け止められてしまう。だが、無防備な場所を瞬間的に見つけたデュランはそのまま剣を翻す。自分の胸の前に真っ直ぐ剣を構えると、デュランは全身の力を込めて黒耀の騎士の懐に飛び込んでいった。
「でぃやあああっ!」
そして、場面はデュランが何度も繰り返し見た、あの光景へと繋がっていく。ばらばらだった記憶が、ようやく一本に繋がったのだ。
デュランの心の中に、ある言葉が繰り返し響く。それは一度目覚めたときに聞き損ねた言葉。
―――リースに指一本触れさせるかっ!
思い出せなかった記憶が、自分が父親に剣を向けた理由だ。無防備な状態のリースが襲われるのを黙っては見ていられなかった。
こんな場所で、自分の迷いのせいで彼女を失うことだけは耐えられなかったから。
眩しい。デュランが最初に思ったのはそれだけだった。一瞬にして光が視界を埋め尽くし、何も見えなくなって、デュランはぱっと瞼を開いた。
最初に見えたのは明るい板張りの天井だった。今まで目を覚ますたびに感じた体の重苦しさはまったくない。ふと右手に力を込めて、自分の顔の前に持ってきてみる。
剣ばかり握り続けた、無骨な手。頭はすっきりと冴え渡っており、今度は衝撃は襲ってこなかった。
ゆっくりと身体を起こす。体の中にあるのは、苦しみと葛藤から解放された爽快感だけであり、ようやく落ち着けたデュランはため息をつく。首を横にめぐらせて、デュランはそこで視線を止めた。
一晩傍についていてくれたのだろうか、疲れきったのだろうリースが、寝台に突っ伏して安らかな寝息を立てていたのだった。
(やっぱり、リースが看ててくれたんだな……)
何度か目を覚ましたときに見たおぼろげな姿を思い出して、デュランはなんとなく嬉しくなった。
聞こえていた規則正しい吐息が唐突に途切れる。ぱっと目を見開いたかと思うと、いきなりリースは跳ね起きた。呆気にとられて固まるデュランを見るなりその額に手を当てる。
反対側の手を自分の額に持っていき、リースは安堵したように息を吐き出した。その姿勢のまま、リースは微笑む。
「よかった……。もう、熱も下がりましたね」
額から手を離しても微笑み続けるリースのその笑顔に、デュランは夢の中で聴いた自分の言葉を思い出した。
『リースに指一本触れさせるかっ!』
―――ああ、そうだ……。俺は、この笑顔を失いたくなかったんだ……だから、彼女を護ろうとしたんだ……。
だからこそ、デュランはそれまで戦うことのできなかった父―――黒耀の騎士に剣を向けることができたのだ。
空になっていた心が、潤されていくような気分だった。初めて知った他人の温もり。
誰かに肩を預ける方法がわかって、自分が少し弱くなったような気がするけれど、それがなんだか心地良い。
「どうか……しましたか?」
気付くと、リースが困ったような顔でデュランを見返していた。あまりにじっと見つめたまま動かないので、何事かと思ったようだ。
「ああ……いや、何でもない」
デュランが返事を返すと、リースは不思議そうに首を捻る。その様子を見て、デュランは心の中で笑った。
今まで心の支えとしてきたものを、あの日デュランは失った。けれど、今はそれでもいいと思える。それ以上の光が、今は心の奥に灯されているから。
心の中に根差していることを自覚したこの気持ち。だが、デュランはそれをリースに伝える気はなかった。
そう。今は何も言わない。この時間が―――こうして彼女と一緒にいることが心地よいから。
―――だけど、失くしたくもないんだ。
3.Over again
デュランの熱は、雨が上がると共にすっかり引いていた。あの数日が嘘のようだ。
それでも大事をとってもう一日の休養を挟み、三人は再びドラゴンズホールの前に立っていた。
宿屋を旅立つとき、空はまだ一面雲に覆われ、青空の見える気配はなかった。だが、彼らが前回この場所に来たときとは違い、空は明るくなりつつある。いずれこの雲も流れて太陽が顔を出すに違いない。
「悪い、すっかり遅くなっちまったな……」
竜帝がマナの剣を手に入れてしまってから、だいぶ時間が経っている。この数日の遅れは痛い。
デュランの復活により元の場所に戻ったフェアリーに、彼は謝った。
『いいよ、気にしないで。デュランが元気になって本当に良かった』
「倒れたら元も子もないでちからね。これから頑張ればいいんじゃないでちか?」
フェアリーとシャルロットがほぼ同時にデュランに言葉を返す。フェアリーはデュランの頭の中にいて、その様子がわかるのはデュランだけなのに、二人のあまりのタイミングの良さにデュランは苦笑した。
この場所に再び立ったときどうなるかと思ったが、デュランは足元を崩すことなくそこに経っている。ガラスの砂漠を抜けここに来るまでの間、剣を振るう手が震えることも、扱い損ねて地面に落とすこともなかった。
『剣は心を映す鏡』
最期に父ロキが遺していった言葉を、デュランは思い出す。どんなときでも自分を見失わず、心を静かに保てば、自分の道が見えてくる―――。
あの日、剣を握れなくなったのは、自分の中で矛盾を起こしたからだ。戦うこともできなかった相手に、一人で戦い止めまでさしたその事実が。父親と本気で戦えなかった、それ程までにデュランの心の中に根差した憧れの存在だった。それなのに、リースに向かっていくその姿を見た瞬間に、その気持ちは霧散したのだ。
たぶん、黒耀の騎士を斬った感覚はどれほど時間が経っても忘れることはないだろう。それでも、今はすべての想いが矛盾なくデュランの中に納まっている。
デュランは振り返って後ろに立っている二人に声をかけた。まるで姉妹のようによく似た金髪を持つ少女達。
「―――先に、進もうぜ」
「ええ」
「はいでち!」
リースは静かに頷き、その隣で彼女の肩より低い位置に頭のあるシャルロットが勢いよく右の拳を振り上げる。
決着は、まだついていない。戦うべき相手はまだ幾人も残っており、世界は急速に滅びへと向かっている。聖剣の勇者であるデュランは立ち止まっているわけにはいかないのだ。
それでも、こうして後ろにいる二人が―――彼女が一緒にいる限りは、これから先すべてが終わるまでは二度と立ち止まることはないだろう。
歩き出した二人に頷きで返すと、デュランは大きく口を開くドラゴンズホールの入り口へ向かって歩き始めた。
天空は曇り空。まだ太陽の光は見えない。
でも、いつか、この雲が晴れる日も来る。
止まない雨がないように、晴れない雲もないのだから。
デュランの後を追って、リースとシャルロットも歩き出す。すぐ横にいたシャルロットが、リースを見上げて小声でささやいた。
(デュランしゃん、もう大丈夫そうでちね)
その言葉に、リースは頷く。熱が引くのと一緒に、彼の中でも決着がついたに違いない。出発のときの瞳は迷いのない澄んだ色をしていた。
弟がローラントに返されたと知り、自分の中から戦う理由がなくなっても、それでもデュランの手伝いをしたいのだと思わせたときの瞳と同じ。瞳にその光が戻っているなら、彼はきっと大丈夫だ。
「シャルロット、行きましょう」
リースはシャルロットの袖を引き、前を歩くデュランを示す。意図を読み取ったのだろうシャルロットが頷くのを見て、リースは走り出した。
ドラゴンズホールへ向かっていくデュランに追いつき、隣に並ぶ。リースは左、シャルロットは右。挟まれる形になったデュランは一瞬怪訝そうな顔をしたが、両隣にいる二人が笑顔を浮かべているのを見て、ふと口元に笑みを浮かべた。
後ろを追いかけるのではない。彼の隣に並んで、一緒に戦っていきたい。できれば、すべての決着がつくそのときまで変わることなく。
洞窟の向こうにはあの時と同じように薄暗闇が広がり、一面が敵意で埋め尽くされているだろう。一歩踏み込めば、待っているのは敵のお出迎えだ。今も、暗闇の向こうから肌に刺さるほどの殺気が伝わってくる。
リースはゆっくりと槍を構える。デュランも隣で同じように剣を抜いていた。その向こうのシャルロットも既に武器を握り締めている。
「……行くぞ!」
デュランの声が休息の終わりを告げた。三人の間に再び戦いの時間が流れ出す。後は目的地まで休むことなく走り戦い続けるしかないのだ。
けれど、どうか。すべてが終わるまで。あるいはすべてが終わっても。
この想いが失われることがありませんように。
心の中で祈りを捧げると、リースは他の二人と共に洞窟へと飛び込んでいった。
国に忠誠を誓い、王のために戦ってきた自分が。
王女として生まれ、民のために弟のために尽くしてきた自分が。
初めて自分の意思で、『護りたい』と思ったもの。だから、失いたくない。
望むことが叶うなら、これから先時間に許される限り―――ずっと君の傍に。
END
2004.10.17